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バーチャルツアー制作

建物のバーチャルツアー制作事業。実際の寸法が確認できる住宅展示場と工務店の施工事例や高解像度写真を通じて、商品の雰囲気が分かるショールームのバーチャルツアーを制作します。大手住宅建設会社のオンラインバーチャルツアー制作実績60軒もがあります。

MICE施設の3Dバーチャルツアー:課題と解決策

MICE施設の3Dバーチャルツアー:課題と解決策

コンベンションセンターのバーチャルツアー

近年、「会議場」や「展示場」などのMICE施設において、3Dバーチャルツアーの導入が進んでいます。施設の魅力を世界中の利用者に分かりやすくい分かりやすく伝え、施設の情報提供を充実させるための有効な手段として注目されています。

しかし、いざ広大なMICE施設の3Dバーチャルツアーを作るとなったら、いくつかの課題が出てきます。この記事は、当社がコンベンションセンター大規模宴会室の3D撮影に当たって実際に直面した課題とその解決策をご紹介します。

課題1:スキャン範囲の決定と作業日数の予測

広大な施設では、スキャン範囲を正確に決定し、必要な作業日数を予測することが困難です。見積もりの段階で、正確な情報に基づいた計画を立てることが重要となります。撮影はイベント開催がない日に行われますが、撮影業者の時間的な予想が問われます。

解決策: 総床面積を基に、各ホールに付随するスペースを推測し、各ホールと付随する廊下等の当たり作業日数を算出することで、より正確な作業日数の予測が可能となります。

課題2:複数技術者によるスキャン作業の効率化

広大な施設では、複数人でスキャン作業を行う必要が生じます。その際、作業の効率化とスキャンデータ結合コストの削減が課題となります。

解決策: カメラ内にデータを保存するLeica BLK G1とiPad Proを使用することで、現場で2人以上の技術者が同時にスキャン作業を行い、データを効率的に結合することが可能となります。また、事後にソフト提供会社に依頼する必要がないため、コスト削減にもつながります。

課題3:広大なオープンスペースでのスキャンにおける位置合わせエラー

Matterport製のカメラは写真解像度に優れていますが、広大なオープンスペースでのスキャンにおいて位置合わせエラーが頻発するという課題がありました。これはMatterport製「Pro2」でも、「Pro3」でも確認した問題です。

解決策: 位置合わせ精度の高いLeica BLK G1を補完的に使用することで、この問題を解決しました。Matterport製のカメラとLeica BLK G1を併用することで、高画質と高精度な位置合わせを両立させることができます。

課題4:イベント開催によるスキャンの中断と状況変化

MICE施設では、イベント開催によるスキャンの中断や、再開時の状況変化への対応が求められます。

解決策: スキャンデータ自体を参考に、以前の椅子の並べ方などを確認し、連続性を確保することで、イベント開催による影響を最小限に抑えることができます。

課題5:「スクール」や「シアター」などのレイアウト変更への対応

MICE施設では、イベントや会議の目的に合わせて、レイアウトが変更されます。これを一つのバーチャルツアーで利用者に見せる方法が必要です。

解決策: 一眼やミラーレスカメラで360度写真を撮影し、Matterportの3D表示を補完する「MPEmbed」の機能で表示することで、様々なレイアウトに対応したバーチャルツアーを作成できます。

課題6:編集箇所に関するクライアントとのコミュニケーション

広大な施設では、編集箇所をクライアントに伝える際に、コミュニケーションが課題となります。「どこどこの壁に汚れがありますので、ぼかしを入れてください」など、メールでは伝えにくいです。

解決策: クライアントにバーチャルツアーの座標指定方法を指導することで、問題の位置に飛び込む直接URLの発行ができます。編集箇所を明確に伝え安くなります。また、メールでも視覚的な説明を容易にすることで、スムーズなコミュニケーションを促進します。

Kobe Convention Center 3D Virtual Tour

Kobe Convention Center Virtual Tour

The Interview on the We Get Around Network

Meidansha’s Daniel Brown was interviewed by We Get Around Network Forum Founder and Chief Editor Dan Smigrod on the WGAN Live at 5 show on Thursday November 7th 2024.

明段舎のブラウン・ダニエルジョンが、We Get Around Network Forumの創設者兼編集長であるダン・スミグロッド氏のインタビューを受けました。 インタビューは、2024年11月7日木曜日にWGAN Live at 5でライブ配信されました。

KCC Virtual Tour Explained Part 1

Part 1 Transcript

– You have this tour available. Can you show us this tour?

– このツアーを見せていただけますか?

– Sure, let me get it on my screen there.

– もちろんです。画面に表示します。

– I want to say that it’s in fact even while you’re setting up, so if you want to visit Daniel’s website: www.meidansha-co.com Tell us about this tour. It’s a very large project.

– 準備中ですが、ダニエルさんのウェブサイト www.meidansha-co.comにアクセスしてみてください。このツアーについて教えてください。とても大きなプロジェクトですね。

– Sure, can you see it on your screen at the moment?

– ええ、画面に表示されていますか?

– [Dan] Yes.

– [ダン] はい。

– Sure. Okay, so this was created using 3DVista and Google’s mapping tiles. They didn’t have the budget for 3D scanning this large area, but it does illustrate what the client wanted displayed. In particular, this is a monorail running from the middle.

– わかりました。これは3DVistaとGoogleの地図タイルを使って作成されました。この広いエリアを3Dスキャンする予算がなかったので、クライアントが求めていたものをこのように表現しました。特に、これは真ん中を走るモノレールです。

And the client has this monorail station, which you can walk off and then enter these four facilities that you can see marked with these lines and writing at the top here.

クライアントはこのモノレール駅を持っていて、そこから降りて、これらの線と上の文字でマークされている4つの施設に入ることができます。

So apologies because it’s in Japanese, but they are respectively, the Kobe International Meeting Hall, the Kobe International Exhibition Halls, there’s three of them. And each of them are really, really big buildings. I think there’s a combined square footage of something like 400,000 square feet or something like that.

日本語で申し訳ありませんが、それぞれ神戸国際会議場、神戸国際展示場3つです。それぞれ本当に大きな建物です。延べ床面積は40万平方フィートくらいだと思います。

So we wanted a method to sort of put it all into one package, which is why I came up with the idea of using 3DVista. And the client, we were one of the tenders that were putting in our proposal. We were the only ones that proposed something like this. And they went for it because you can see the-

それで、すべてを1つのパッケージに入れる方法が必要で、3DVistaを使うことを思いつきました。そして、クライアントは、私たちに提案を求めていました。私たちだけがこのような提案をしたのです。そして、彼らはそれを受け入れてくれました。なぜなら、あなたは見ることができるからです。

– Is it clickable?

– クリックできますか?

– Yeah, it’s clickable. You can either click these buttons here or click on the writing on these spots. It takes a little while to load. So I’ll show you some examples that I opened earlier.

– ええ、クリックできます。ここのボタンをクリックするか、これらのスポットの文字をクリックすることができます。ロードに少し時間がかかります。以前開いた例をいくつかお見せします。

– Okay.

– わかりました。

– Just one moment. So this is inside the meeting hall. So there are meeting rooms and a big theater inside this building. I think altogether it’s six floors.

– 少々お待ちください。これは会議場の中です。この建物の中には会議室と大きな劇場があります。全部で6階建てだと思います。

– Forgive me, Daniel. So we went from 3DVista to Matterport, and then you have a menu on the left, which is?

– ダニエルさん、失礼します。3DVistaからMatterportに移行して、左側にメニューがありますね。これは?

– This is MPEmbed. Yeah.

– これはMPEmbedです。

– [Dan] Okay.

– [ダン] なるほど。

– MPEmbed we’ve been using since 2020. Yes, 2020. Because at the time, Matterport didn’t have a menu like this. And we had issues with some clients that said, “yeah, Matterport is great, it makes the building look good, but we want to show the content of the building. Is there some way that we can sort of index the content?” And so that’s when we found MPEmbed. And we’ve been using them since 2020 as mentioned before.

– MPEmbedは2020年から使っています。当時はMatterportにこのようなメニューがありませんでした。そして、「Matterportは素晴らしい、建物をよく見せてくれるが、建物の内容を見せたい。コンテンツを索引付けする方法はありますか」と言うクライアントがいました。そこでMPEmbedを見つけました。そして、前述したように、2020年からそれらを使用しています。

– How did you find them? How did you find MPEmbed?

– どうやって見つけたのですか?MPEmbedをどうやって見つけたのですか?

– Yes, I found them through [We Get Around Network Forum]. At the time, the previous owner had created a number of explanatory videos, which you can still find at [www.WGAN.info/training], I think it’s called.

– ええ、[We Get Around Network Forum]で見つけました。当時、前のオーナーが説明ビデオをいくつか作成していて、今でも[www.WGAN.info/training]で見ることができると思います。

– Yeah, the WGAN-TV Training Academy.

– ええ、WGAN-TVトレーニングアカデミーです。

– That’s correct.

– その通りです。

– So, can we fly into a spot? Show us.

– では、ある場所に飛んでみましょうか?見せてください。

– Sure, let’s fly in. Okay, so I think personally I like the big amphitheater at the bottom, so we’ll go have a look at that. Once I work out how to press the buttons. Here we go. So as you can see.

– もちろんです。飛んでみましょう。個人的には一番下の大きな円形劇場が好きなので、そこを見てみましょう。ボタンの押し方がわかったら。さあ、どうぞ。ご覧の通りです。

KCC Virtual Tour Explained Part 2

Part 2 Transcript

– So far I’ve heard that you’ve blended three platforms: 3DVista, Matterport, MPEmbed, where there is yet another, and then there was Google Earth.

– これまでの話だと、3DVista、Matterport、MPEmbedの3つのプラットフォームを組み合わせたとのことですが、他にもう1つ、それからGoogle Earthがありましたね。

– Yeah, Tiles from Google Earth. That’s correct.

– ええ、Google Earthのタイルです。その通りです。

– Any other technologies that you used on this one?

– 他に何か技術を使いましたか?

– I guess if you were to say one more, I’m going to have to jump to a different room, but we have some 360 panoramas that we created using the DSLR.

– もう1つ挙げるとすれば、別の部屋に移動しなければなりませんが、DSLRを使って作成した360度パノラマがあります。

– And why did you use a DSLR rather than a Matterport tour?

– なぜMatterportツアーではなくDSLRを使ったのですか?

– There’s a big gap in time between when we took the shots and did the 3D scan. So the project itself, there’s four buildings all similar in scale to what you see here.

– 撮影と3Dスキャンの間には大きな時間差がありました。プロジェクト自体、ここで見ているものと規模が似ている建物が4つあります。

So as you can imagine, it would’ve taken a long time. Altogether we spent three months, probably 30 scanning days doing the facilities.

ご想像の通り、かなりの時間がかかったでしょう。全部で3ヶ月、おそらく30日間スキャンに費やしました。

But in between, there were events being held at the facility. So often we would have to scan a location, and then we would only be halfway through doing a room, and then the next opportunity to scan would be three weeks later or something like that. So this kind of proposed lots of challenges, which I’ll probably-

しかし、その間、施設ではイベントが開催されていました。そのため、ある場所をスキャンしてから、部屋の半分までしか終わらないうちに、次にスキャンできる機会が3週間後になったりすることがよくありました。そのため、このような課題が多く発生しました。おそらく…

– I want to ask you about that, but is there anything before we take it off screen share, was there something that you wanted to show us in particular?

– それについてお伺いしたいのですが、画面共有を終了する前に、特に私たちに見せたいものはありますか?

– Sure, probably just the size of some of these places. So if I show you one more of the exhibition halls.

– もちろんです。これらの場所の規模をお見せしましょう。もう1つ展示ホールをお見せします。

– Yeah.

– はい。

– This is not the largest, but if you have a look. These big empty spaces. These sort of provided a number of challenges.

– これが最大ではありませんが、ご覧ください。これらの大きな空きスペース。これらは多くの課題をもたらしました。

– I’m going to imagine you shot that space with BLK360 1st generation. I can’t imagine that you had any success with the Matterport Pro2 Camera.

– その空間はBLK360の第1世代で撮影したと想像します。Matterport Pro2カメラではうまくいかなかったのではないでしょうか。

– With the Matterport Pro2 Camera, you can sort of attack the edges of the facility. But as soon as you go more than two or three meters into the facility, the camera just gives up.

– Matterport Pro2カメラでは、施設の端の方を撮影することはできます。しかし、施設に2、3メートル以上入ると、カメラは諦めてしまいます。

About Kobe Convention Center

Kobe is a global MICE city where people from various countries and regions of the world gather together. The city’s core facility, Kobe Convention Center, is one of the major convention centers in Japan, where Kobe International Conference Center, Kobe International Exhibition Hall, and Kobe Portopia Hotel jointly welcome 2.8 million visitors annually.

グローバルMICE都市として世界各国の人々が集う神戸。その中核施設である神戸コンベンションセンターは、年間280万人を超えるお客様をお迎えする神戸国際会議場・神戸国際展示場と、神戸ポートピアホテルが一体となった、日本有数の一大コンベンションセンターです。

About Meidansha

Meidansha is a Japanese company specializing in 3D spatial imaging solutions. They offer a comprehensive suite of services, including 3D virtual tours using Matterport and other cutting-edge tools, drone services for aerial photography and 3D reality capture, high-resolution 360° virtual tours, precise point cloud capture with Leica BLK360 G1 and Cupix. Meidansha also provides software solutions as an authorized agent for RSET and MPEmbed, further enhancing their ability to deliver innovative and immersive spatial experiences.

明段舎は、3D空間映像ソリューションを専門とする日本の会社です。Matterportなどの最先端ツールを使用した3Dバーチャルツアー、航空写真やデジタルツイン作成などのドローンサービス、高解像度360°バーチャルツアー、Leica BLK360 G1とCupixによる正確な点群キャプチャなど、包括的なサービスを提供しています。さらに、RSETMPEmbedの正規代理店としてソフトウェアソリューションも提供し、革新的で没入感のある空間体験を提供する能力をさらに強化しています。

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建築バーチャルツアーを活用したマーケティング戦略

顧客満足度と集客力アップを実現する

建築バーチャルツアーを活用したマーケティング戦略

(バーチャルパス)マーケティングの加速と顧客への価値提供

バーチャルツアーにより、建築士は契約が決まった時点からすぐにクライアントとCGI系バーチャルツアーや加工の施工事例の3D・VR系のバーチャルツアーを用いながら、イメージを共有したりコミュニケーションを図ったりすることができます。
さらに、クライアントにとっては自分のペースで物件を探すことができ、費用と時間をかけて直接訪問する手間を最小限に抑えることができます。 また、過去の設計の成功事例のバーチャルツアーを活用することで、新しい見込み先へのアプローチを加速させることもできます。

建築事務所でバーチャル ツアーを活用した、理想的なビジネス戦略モデルの例を上げてみましょう。

ステージ 1. コンセプトの視覚化 - CGI系バーチャルツアー(バーチャルパス)

CGで作成したリビングの画像

CGI系バーチャルツアーは施工着手前に、、建築士が設計コンセプトを視覚化し、クライアントとイメージを共有しながらアイデアを具現化するための強力なプラットフォームを提供します。
簡単なレンダリングであれば、多くの3DCADソフトウェア内で作成できます。
大規模なプロジェクトでは、バーチャルツアー制作会社がレンダリングしたCGI系バーチャルツアーで、競合提案との差別化を図ることができます。 プロがレンダリングしたCGI系バーチャルツアーは、没入型で視覚化しやすく、建築士の作成する従来の静的なバーチャルパス画像や手書きのパスより、圧倒的な競争上の優位性をもたらすことができます。

ステージ 2. プロジェクトの進捗状況の共有 - 360度写真系バーチャルツアー

現代では建築士はプロジェクトの進捗状況を把握し、コンセプトを効果的に視覚化するツールが必要です。 建築士向けにカスタマイズされた 360度写真系バーチャルツアーはそれに最適です。
建設中の建物の360度写真系バーチャルツアーは、クライアントや関係者に現在の進捗状況を共有するのに効果的です。 360度写真系バーチャルツアーを導入することで、クライアントは現場の立ち会いに時間と費用をかけずに済み、また施工会社は作業を中断する必要がありません。
360度写真系バーチャルツアーは、ここでご紹介したバーチャル ツアーの中で最も安価であり、多くの関係者による視察が必要な大規模プロジェクトにおいて、関係者の交通費のコスト削減を図ることができます。
360度写真系バーチャルツアーは、一般的な報告書などでPDFに写真を貼り付けるよりもわかりやすく、建物の平面図と照らし合わせることができます。
360度写真系バーチャルツアー内で施工中にフォームなどを通じて共有されたフィードバックにより、関係者と建築士の間でより密な連携ができます。

a photograph of a kichen in equirectangular projection cropped for SNS

ステージ 3. プロジェクトの完成の記録 - 3D系バーチャルツアー(3Dウォークスルー)

3D系バーチャルツアーの導入により、建築士は没入型のポートフォリオを提示できます。見込み顧客に効果的な印象を与え、専門知識とスキルを兼ね備えていること、ビジョンを共有することで安心感と信頼を育みます。
3D系バーチャルツアーは、建築士の初期コンセプトを視覚化するCGI系バーチャルツアーとは異なり、実際に完成したプロジェクトを正確にキャプチャします。したがって、3D系バーチャルツアーは、将来の見込み顧客に建築士の力量と実績を示すのに最適です。
動画系バーチャルツアーでは、編集技術の力量により、プロジェクトの要素が閲覧者に伝わるかどうかが決まります。建築士の判断によってビデオ内容が決まるため、建築士が重視しないプロジェクトの側面はビデオ系バーチャルツアーでは反映されないことがあります。 しかし、3D系バーチャルツアーではすべての詳細が記録されるため、見込み顧客は建築士の実績をじっくりと見極めることができます。
3D系バーチャルツアーは、建築士や関係者の Web サイトに簡単に埋め込むことができ、建築士が関係者に追加で提供するサービスに適しています。
3D系バーチャルツアーはサイトから取得した統計データを分析することで、見込み顧客がデザインのどこに関心があるのかを知ることができます。

ステージ 4. コンテンツマーケティング - 動画系バーチャルツアー(ルームツアー)

動画系バーチャルツアーは強力なコンテンツマーケティング ツールになります。建築士がオンラインで物件を紹介し、さまざまなSNS上で共有できます。
SNSで共有された動画系バーチャルツアーから建築士の Web サイトへのリンクがクリックされるよう動線設計することで、新規見込み顧客のリーチを獲得することができます。
見込み顧客が建築士のWeb サイトへリーチした後は、動画系バーチャルツアーが、このブログの別記事で取り上げているより没入型のバーチャル ツアーの出番です。 例えば、、建築士の Web サイト上の 3D系バーチャルツアーまでたどり着いた見込み顧客は、物件見学フォームに回答したり、ニュースレターの購読に申し込んだりする可能性が高くなります。

カメラマンが家の入口に立って、カメラ機材を持っている

結論

バーチャルツアーは、マーケティングの加速、顧客サービスの向上から、コスト削減、データの分析結果の提供まで、建築士にたくさんのメリットをもたらします。 バーチャルツアーをマーケティング戦略に活用することで、建築実績をわかりやすく提示し、顧客に期待以上の付加価値を提供することができます。

【建築士・企業向け】バーチャルツアー外注ガイド:CGパス

設計段階から顧客に魅力を伝えるCGI系バーチャルツアー

【建築士・企業向け】バーチャルツアー外注ガイド:CGパス

CGI系バーチャルツアー(CGパス)の概要:

このブログの投稿は6投稿の内の第4投稿目です。下記はその他の投稿のリンクになります。

  1. バーチャルツアーが建築事務所の業務効率化と売上アップに貢献
  2. 高画質で没入感の高い3Dバーチャルツアー(3Dウォークスルー)
  3. 低コストで導入可能360度写真系バーチャルツアー
  4. 設計段階から顧客に魅力を伝えるCGI系バーチャルツアー(この投稿)
  5. SNSで拡散しやすい「動画系バーチャルツアー」(ルームツアー)
  6. 建築バーチャルツアーを活用したマーケティング戦略

バーチャルパスとも呼ばれるCGIバーチャルツアーは、建築士が設計コンセプトを視覚化し、クライアントとコミュニケーションをとるための営業ツールとして活用されます。

CGI系バーチャルツアー(CGパス)の強み:

建築士が3DCADソフトウェアを使用して建物を設計する場合、一部の3DCADプログラムでは、CGI系バーチャルツアーを自動的に生成でき、カスタマイズも可能です。
3DCADソフトウェアの「バーチャルパス」画像は年々リアルになってきています。
CGI系バーチャルツアーでは、このブログでご紹介している他のタイプのバーチャルツアーとは異なり、実際の建築前に視覚化できるという特徴があります。

レーザスキャンによるBIM図面の例

CGI系バーチャルツアー(CGパス)の弱点:

CGで作成したリビングの画像

CGI系バーチャルツアーの初期費用は高額です。 3Dプレゼンテーション機能を含む 3DCADソフトウェアを使用していない場合、リアルなプレゼンテーションCGI機能を持つソフトウェアを購入またはサブスクリプション購入する費用が、年間10 〜20万円かかる場合があります。
CGI制作ソフトウェアを購入またはサブスクリプション購入している場合でも、建築士はソフトウェアの使い方を学び、自分で作品をレンダリングする必要があるため、クライアントのプロジェクトの設計や販売など、より売上を上げるための活動にかけられる時間が減ってしまいます。
CGI系バーチャルツアーは専門性の高い分野のため、制作を外注する場合は非常に高額な専門家に依頼することになります。特に国内の専門家の制作費用は高額です。海外の専門家では、日本国内の事情や環境がわかりづらい部分もあり、制作やバーチャルツアーの再現が難しいケースもあります。たとえば、360度VR機能を含む専門家がレンダリングした3LDKの一戸建て住宅の場合、約1か月の制作期間で費用は35万円程度にものぼります。制作期間は建築士が建物の設計を終えてからとなるため、完成するまでに時間がかかり、その間の時間的なコストもかかります。
3D系バーチャルツアーや 360度写真系バーチャルツアーと同様、CGI系バーチャルツアーも、SNSでWebサイトへ誘導するのにはそれほど効果的ではありません。リンクをクリックして開く必要があるため、ビデオ系バーチャルツアーほどSNSには適さないと言えるでしょう。

CGI系バーチャルツアー(CGパス)の結論:

CGI系バーチャルツアーのメリットは、特定のバーチャル ツアー制作サービスに依存せずに建築士が自身で実装できることが挙げられます。 そのため、設計前に見込み顧客とアイデアを共有するのに最適です。 一方で、CGI系バーチャルツアーは、SNS上で建築士のサービスを認知させるのにはそれほど効果的ではありません。 CGI系バーチャルツアーでは、建築士が設計に3DCADソフトウェアを使用していない場合、多額のソフトウェア費用や専門性の高い制作会社への外注が必要になります。

【建築士・企業向け】バーチャルツアー外注ガイド:動画系

SNSで拡散しやすい「動画系バーチャルツアー」(ルームツアー)

【建築士・企業向け】バーチャルツアー外注ガイド:動画系

動画系バーチャルツアー(ルームツアー)の概要:

このブログの投稿は6投稿の内の第5投稿目です。下記はその他の投稿のリンクになります。

  1. バーチャルツアーが建築事務所の業務効率化と売上アップに貢献
  2. 高画質で没入感の高い3Dバーチャルツアー(3Dウォークスルー)
  3. 低コストで導入可能360度写真系バーチャルツアー
  4. 設計段階から顧客に魅力を伝えるCGI系バーチャルツアー
  5. SNSで拡散しやすい「動画系バーチャルツアー」(ルームツアー)(この投稿)
  6. 建築バーチャルツアーを活用したマーケティング戦略

シンプルなビデオ録画技術を利用したルームツアーとも呼ばれる「動画系バーチャルツアー」は、建物・空間のウォークスルーができ、伝統的でありながら効果的なマーケティングアプローチを提供します。

動画系バーチャルツアー(ルームツアー)の強み:

動画系バーチャルツアーでは動画形式をカスタマイズできます。 たとえば、SNSのInstagramのリールやストーリーズにそのまま掲載できる動画系バーチャルツアーを作成できます。 Web サイトに埋め込んだり、プレゼンテーションで使用したりするために、YouTube やその他のワイドスクリーン形式用に作成することもできます。 また、TikTok や Instagram でよく使用される「ルームツアー」の高速映像から、YouTube やプレゼンテーションでよく見かけるジンバルを使用して撮影したエレガントなプレゼンテーション映像まで、さまざまなスタイルに対応できます。
ビデオ系バーチャルツアーでは、建築士をビデオに出演させデザインの解説をすることで、自社のブランディングやストーリーを盛り込むこともできます。 デザインの側面を解説するために、動画系バーチャルツアーにナレーションを入れたり建築士を出演させることで、建物に関するストーリーに人間的な要素や側面を生み出すことができます。
ほとんどの SNSで、リンクの埋め込みではなく動画ファイルを直接アップロードできるため、動画系バーチャルツアーは、SNSなどのオンライン プラットフォームを通じて拡散するのに最適です。ユーザーにはフィード内でそのまま動画が再生されます。リンクにアクセスする必要はありません。

動画系バーチャルツアー(ルームツアー)の弱点:

スマホジンバルでルームツアーを撮影する様子

動画系バーチャルツアーはリンクへのアクセスなどのアクションが不要な一方、受動的な側面もあり、建築士の Webサイトへアクセスしなければ、建築士の会社情報などは目に触れられることはありません。動画系バーチャルツアーでは、効果的な行動喚起を促すアクションの設定が重要になります。
動画系バーチャルツアーは、数多く出回っているビデオ・コンテンツの中で埋もれてしまう可能性があります。ビデオ系バーチャルツアーは SNS上で簡単にスクロールされ、後から見返されることは少ないと言えるでしょう。

動画系バーチャルツアー(ルームツアー)の結論:

動画系バーチャルツアーは、このブログで取り上げた他の形式のバーチャルツアーよりもSNSなどから建築士の Web サイトに誘導しやすい一方で、SNSからどのように興味を喚起しWebサイトへの動線設計を行うかを厳密に考えて作成する必要があります。 販促効果のないエンターテイメントで終わらないよう、慎重に設計することが大切です。 動画系バーチャルツアーを活用して販売促進をするためには、動線設計をプロのバーチャルツアープロデューサーやコンサルティングに相談しながら作成する必要があります。

【建築士・企業向け】バーチャルツアー外注ガイド:360度写真系

第2弾 360度写真系バーチャルツアー

低コストで導入可能360度写真系バーチャルツアー

【建築士・企業向け】バーチャルツアー外注ガイド:360度VR

360度写真系バーチャルツアーの概要:

このブログの投稿は6投稿の内の第3投稿目です。下記はその他の投稿のリンクになります。

  1. バーチャルツアーが建築事務所の業務効率化と売上アップに貢献
  2. 高画質で没入感の高い3Dバーチャルツアー(3Dウォークスルー)
  3. 低コストで導入可能360度写真系バーチャルツアー(この投稿)
  4. 設計段階から顧客に魅力を伝えるCGI系バーチャルツアー
  5. SNSで拡散しやすい「動画系バーチャルツアー」(ルームツアー)
  6. 建築バーチャルツアーを活用したマーケティング戦略

一眼レフカメラまたは専用の360度カメラを使用して撮影された 360度写真系バーチャルツアーは、完全没入型のインタラクティブな体験ができ、ユーザーは空間を自由に移動できますが、3D系バーチャルツアーのような 3D「ドールハウス」機能はありません。

360度写真系バーチャルツアーの強み:

360度写真系バーチャルツアーは、既存のプラットフォームに依存せずに作成できるため、最もカスタマイズしやすいバーチャルツアーです。Webページと同様にコードを使用して新しい機能を作成できます。360度写真系バーチャルツアーの制作会社は、クライアントの独自のクリエイティブな要望に対しても、プラットフォームの自由が利きやすいため、自由度高く反映することができます。ただし、編集の難易度が高いのも特徴です。
360度写真系バーチャルツアーは特定のカメラやソフトウェアに依存しないので、どんな撮影機材や撮影方法のものでも使用できます。 これにより、ギガピクセル(12Kを超えた超高解像度)サイズの360度パノラマ写真や、3D系バーチャルツアーではできないリタッチ編集ができます。
360度写真系バーチャルツアーは通常、ローカルまたは建築事務所のWebサーバに保存されるため、そのサーバ自体の容量制限を除いて制限はありません。
最もシンプルな 360度写真系バーチャルツアーの初期費用は、ここでご紹介しているバーチャルツアーの中で最も低コストです。簡易的な360度写真系バーチャルツアーに必要なのは、360度カメラ (2024年8月現在132,000円で販売されている Ricoh Theta Z1 など) と、無料でアクセスできるバーチャル ツアー作成ソフトウェアだけです(多くの場合、無料で制作できる代わりに、ソフトウェア会社のロゴマークが入ります)。

360度写真系バーチャルツアーの弱点:

a photograph of a kichen in equirectangular projection cropped for SNS

360度写真系バーチャルツアーはカスタマイズの自由度が高いがゆえに、言い換えれば、品質にバラつきが出やすいという一面があります。したがって、価格だけでなく、バーチャルツアー制作会社の実績を参考に選択することをおすすめします。
360度写真系バーチャルツアーはカスタマイズの自由度が高いがゆえに、同じクオリティでの量産が難しい側面があります。制作会社による品質や仕様のバラつきが大きく、同じ品質で量産して制作するのが難しいことがあります。
360度写真系バーチャルツアーには通常「ドールハウス」機能がないため、室内の全体像がありません。グラフィックデータを360度写真系バーチャルツアーに盛り込むことで解決できるのですが、その場合制作期間が大幅に長くなり、すぐに使用できる3D系バーチャルツアーよりもコストパフォーマンスが悪くなります。
3D系バーチャルツアーと同様、360度写真系バーチャルツアーはSNSからWebサイトへ誘導するのにはそれほど効果的ではありません。SNSで表示するにはリンクをクリックして開く必要があるため、ビデオ系バーチャルツアーほどSNSには適していない一面もあります。

360度写真系バーチャルツアーの結論:

360度写真系バーチャルツアーは、低コストでバーチャルツアーを作成したい建築士にとっては多くのメリットがあります。ただし、単に多数の360度写真を配置する以上のことをやろうとすると、360度写真系バーチャルツアーの作成難易度が一気に上がります。また、最終的に色々な機材のコストがかかり、制作費用が高くなる可能性があります。 シンプルな360度写真系バーチャルツアーであれば、制作費を抑えたい、バーチャルツアー制作を学ぶ時間は確保できるという建築士なら最適な手段だと言えます。
上記を踏まえ、360度写真系バーチャルツアーは、建築事務所・施工会社・施工依頼主間で施工の進捗状況を共有するためによく使用されます (ランディングページ「プロフェショナル・バーチャルツアー制作サービス」)。

【建築士・企業向け】バーチャルツアー外注ガイド:3D・VR系

高画質で没入感の高い3Dバーチャルツアー(3Dウォークスルー)

【建築士・企業向け】バーチャルツアー外注ガイド:3D系VR

3D系バーチャルツアー(3Dウォークスルー)の概要:

このブログの投稿は6投稿の内の第2投稿目です。下記はその他の投稿のリンクになります。

  1. バーチャルツアーが建築事務所の業務効率化と売上アップに貢献
  2. 高画質で没入感の高い3Dバーチャルツアー(3Dウォークスルー)(この投稿)
  3. 低コストで導入可能360度写真系バーチャルツアー
  4. 設計段階から顧客に魅力を伝えるCGI系バーチャルツアー
  5. SNSで拡散しやすい「動画系バーチャルツアー」(ルームツアー)
  6. 建築バーチャルツアーを活用したマーケティング戦略

「デジタルツイン」または「3Dウォークスルー」として知られる 3D系バーチャルツアーは、特殊なカメラを使用して既存の空間を複製します。高解像度の 360 度パノラマ写真と赤外線または LiDAR 3D スキャンを融合させ、建築物の「ドールハウス」(室内の全体像を3Dにした画像)を再現します。 

3D系バーチャルツアー(3Dウォークスルー)の強み:

  1. 3D系バーチャルツアーでは、高解像度の360度パノラマ写真と、現地で3Dスキャン装置で収集した3D空間データをもとに作られた「ドールハウス」を組み合わせて、建築物の室内の全体像を提供します。
  2. この「ドールハウス」と高解像度の360度写真に建築士、クライアント、見込み客、いずれからもアクセス可能なデータポイントが配置できます。データポイントにはビデオ、写真、テキスト、フォーマットなどを設置することができます。ユーザーは現場に足を運ぶことなく建築物についての詳しい情報を得ることができ、また、お問い合わせフォームなどを設置することで、見込み客の情報収集にも役立てることができます。
  3. 上記のコンテンツは、通常はリンクまたは「iframe」コードでWeb サイトに簡単に埋め込むことができます。
  4. 3D系バーチャルツアーは、WebサイトのSEO対策にもなります。 今回のブログ記事でご紹介するバーチャルツアーの中では、3D系バーチャルツアーの平均滞在時間が最も長く、多くの場合3〜 4分に及びます(当社調べ)。Googleの検索結果の表示順位を上げるには、類似サイトと比較したときの平均セッション時間が重要な要素と言われているため、3D系バーチャルツアーはSEO対策としての効果も期待できます。
  5. 一部の3D系バーチャルツアーは、間取り図や CAD ソフトウェアとの互換性があり、設計時の建物と完成した建物を比較することができます。
  6. ドールハウスを含む3D系バーチャルツアーには計測ツールが含まれることも大きな強みです。ユーザーは3D系バーチャルツアー内で実寸の計測を行うことができます。 これにより、クライアントは、建物内の家具の配置を想定したり、ドアや階段などを通って家電を移動する計画を立てることができます。実寸計測機能は図面で調べるより手軽なため顧客にとっても非常に便利です。
  7. 導入後も訪問者数、セッション時間などのデータ取得と分析のアフターフォローが充実しており、より効果的な活用法について提案をもらいながら改善できるため、導入した効果を最大限発揮しやすいバーチャルツアーであることも大きな強みです。
バーチャルツアーのセッション時間を示すgoogleアナリティックスのグラッフ

3D系バーチャルツアー(3Dウォークスルー)の弱み:

  1. 多くの 3D系バーチャルツアーのプラットフォームは、ソフトウェアメーカーの専用サーバーでしか保存できないため、保存するバーチャルツアーの数や規模に応じてランニングコストが発生します。
  2. 3D系バーチャルツアーでは、大規模な建築物に対応できないことがあります。特に赤外線やLiDAR機能のない機器では、大きな建物の形を正確に再現できないことが多くあります。
  3. 赤外線スキャン装置を使用する3D系バーチャルツアーでは、直射日光下で撮影できないという課題があります。 LiDAR系のスキャン装置にはこの課題はありませんが、下記の4. のように、この種類の機材は高価です。
  4. 使用する機材が、別の記事で詳細を説明する予定の360度写真系バーチャルツアーやCGI系バーチャルツアーよりもはるかに高価な場合があります。たとえば「Matterport Pro 2 」カメラの価格は約50万円程度(2024年8月現在、新品か中古かによっても異なります)であり、「Matterport」というバーチャルツアー制作ソフトウェアでのみ使用することができます。 大規模な建築物にも対応できる3D系バーチャルツアーで言えば、「Matterport Pro 3」が120万円程度、「Leica BLK」が2024年に廃版となりましたが、230万円程度で売られていました。中古価格はヤフーオクで約90万円程度となっています(2024年8月現在)。といったように、通常の映像制作機材より高価な機材が必要です。カメラはレンタルすることもできますが、レンタル費用は、多くの場合、バーチャルツアー制作会社に制作を委託する場合と同程度です。
  5. 3D系バーチャルツアーは、SNS上でのインプレッションやリーチ数アップには貢献しづらい側面があります。 ただし、Webページに埋め込まれた3D系バーチャルツアーはWebページのセッション時間を長くするのに効果的です。ユーザーを Web ページへ誘導するには、ビデオ系バーチャルツアーが効果的なので、3D系バーチャルツアーは、SNS 上のビデオ系バーチャルツアーと組み合わせて使用するのがおすすめです。

3D系バーチャルツアー(3Dウォークスルー)の結論:

3D系バーチャルツアーは、建築物の室内の全体像を掴みやすい、訪れた見込み客の情報収集ができる、データポイントに豊富なコンテンツを配置できる、Web ページへ手軽に埋め込みできWebページの SEO対策ができる、3DCADおよび測定機能と互換性があるなど、多くのメリットがあります。

一方で、デメリットとしては、高価で専門的な機器やプラットフォームの使用方法を習得する必要があり、初期費用も高いと言えます。

そのため、3D系バーチャルツアーを導入する場合は、プロの3D系バーチャルツアー制作会社に委託することがおすすめです。導入後もデータ分析や活用方法の改善などのアフターフォローが充実しており、最大限効果的に活用すれば、コストパフォーマンスは高いと言えるでしょう (竣工事例の3D系バーチャルツアーの詳細については、明段舎のランディングページ「3Dモデルハウス作成」をご覧ください) 。

いかがでしたでしょうか。次回は360度写真系バーチャルツアーの特徴についてご紹介します。ぜひご覧ください。

バーチャルツアーが建築事務所の業務効率化と売上アップに貢献

バーチャルツアー導入のメリット

バーチャルツアー導入のメリット​

バーチャルツアーが建築事務所に革命を起こしています。 バーチャルツアーは、建築の販売促進のためのツールとしてだけでなく、近年の建築業界の業務効率化にも大きく貢献しています。

このブログでは、建築事務所でバーチャルツアーを導入するメリットを紹介します。そのうち、建築士、クライアント、見込み客、それぞれの内覧時間と交通費の節約、確度の高い見込み客の選別、オープンハウスの展示コストと住宅展示場の運営コストの削減、バーチャルツアーだからこそ得られる貴重なデータについて解説します。

まず、どのバーチャルツアーにも共通したメリットについて見ていきましょう。

マターポートpro2が住宅展示場にある

交通費と時間の節約:

バーチャルツアーを導入することで、現場での実際の立会い頻度を減らすことができ、クライアントの訪問や再訪問に同行する時間を節約できます。また、見込み客が実際の見学時に見逃したデザインの要素なども、バーチャルツアーで確認することができ、顧客にとっても大変便利です。

バーチャルツアーを導入すれば、設計や建設の進捗状況について話し合う際に、Zoom などオンラインで見込み客やクライアントとコミュニケーションを取れる範囲が広がります。建築士、クライアント、見込み客、いずれにとっても交通費や時間が節約できます。 現場での立会いにかけていた時間とお金のリソースを他にかけることで、さらに売上アップを狙うこともできます。

確度の高い見込み客を選別:​

バーチャルツアーを導入すると、見込み客は直接訪問する前に物件を詳しく探索できます。したがって、展示会場を実際に訪問する前に見込み客をある意味で選別してくれると言えるでしょう。

 見込み客は建築事務所のWebページにアクセスし、オンラインのバーチャルツアーやオンラインのオープンハウスイベントを閲覧します。 想定していたものと違うと感じた見込み客はこの時点で離脱するため、お互いの貴重な時間を無駄にすることはありません。建築士にとって、より確度の高い見込み客だけ、しっかりと時間をかけて立会いをすることができます。

一方でこれとは逆に、SNS集客などで、広く見込み客を獲得することに優れているバーチャルツアーもあります。この種類のバーチャルツアーの活用法については、「ビデオ系バーチャルツアー」の記事で詳しく説明します。

住宅展示場のコスト削減:

バーチャル ツアーと実際の住宅展示場を組み合わせることで、必要な住宅展示場の数を減らすことができます。建設コストとメンテナンスコストを節約できると同時に、バーチャルツアーによって物理的な商圏を広げることができます。 たとえば、住宅展示場のない地域では、その地域をターゲットにしたバーチャルツアーを含むランディングページを作成することによって、住宅展示場を建設しなくても見学が可能となります。

見込み客の行動分析:

バーチャルツアーを導入すれば、顧客行動に関するデータを分析できるようになります。データを分析することで、建築士は顧客の好みや行動に基づいて今後の開発を最適化できるようになります。バーチャルツアー中の建築物の各ポイントにユーザーがどのぐらいいたかの滞在時間をデータ化できるものもあります。 見込み客がデザインのどの部分に関心があるのかを知ることができます。

バーチャルツアーアナリティックスの閲覧者行動のグラッフ

次回の記事では、現在活用されているさまざまなバーチャルツアーの種類について解説し、それぞれのメリットとデメリットについて紹介します。3D系バーチャルツアー(3Dウォークスルー)360度写真系バーチャルツアーCGI系バーチャルツアー(バーチャルパス)動画系(ルームツアー)の4つの主要なバーチャルツアーについて比較検討します。ぜひご覧ください。

3Dデジタルツイン:施設の関係者の生産性アップ

3Dデジタルツイン:施設の関係者の生産性アップ

3Dデジタルツイン:施設の関係者の生産性アップ

施設や工場の3Dデジタルツインとは?

このブログで取り扱う3Dデジタルツイン技術とは、
レーザースキャンによる正確な測定で3Dモデルを生成する技術のことを指します。

施設や工場はもちろん、ホテルやレジャー業界、住宅業界など様々な分野で3Dデジタルツインが活用されています。

今回は施設や工場を管理されている方に向けた3Dデジタルツインの活用術をご紹介します。

まずは管理者にとっての導入メリットについて2点ご紹介します。

施設設計を最適化し業務の効率アップを図る3Dデジタルツイン

3Dデジタルツインを活用し、作業場・施設のレイアウト設計や変更計画の作業を効率化し、施設設計を最適化できます。

具体的な活用場面としては、設備や機器の配置の見直し、空間の利用状況の分析、機器を使う際の作業範囲や作業員の体にかかる負担の予測などができます。

また、レイアウト、インフラ、リソースの正確な最新情報を反映した非常時のシミュレーションも可能です(災害のシミュレーションの詳しくは明段舎のウェブページ「シミュレーション作成」をご覧ください)。

さらに、空間の全体像と詳細の両方を正しく把握でき、3Dレーザースキャンによってできあがった点群データをもとに高解像度のBIM(Building Information Model。「3DCAD」と呼ばれることもあります)も作成可能です。

BIMをもとに一般的なdwg形式の平面図や展開図も作成できます。図面は測量時の施設を忠実に再現。増築計画や報告書にも活用できます(レーザースキャンによるBIM作成は明段舎のウェブページ「デジタルツイン作成」をご覧ください)。

修理業者との詳細なデータ共有にも大変便利です。

レーザスキャンによるBIM図面の例

3DデジタルツインとIoTでスマートな機器管理を実現

IoTデータとデジタルツインの統合のイメージ図

IoTセンサーデータを3Dデジタルツイン空間に統合することで、リアルタイム稼働状況に関する情報と施設内の機器の購入情報や修理・メンテナンス情報と合わせて、実際に設置している場所を紐づけ、視覚的にわかりやすい形で管理できます。

例えば、3D画像中に機器の購入情報のデータのリンクを挿入したり、機器の修理方法・緊急時の対応や連絡先を表示したりすることもできます。

データ連携をすることで、施設管理者はリモートで設備の状態を速やかに把握し、故障の予測などメンテナンスにも活用できます。

また、エネルギー管理システムと統合し、施設内のエネルギーの使用状況をモニタリングし最適化できます。

続いて、作業者にとっての導入メリットです。

3Dデジタルツインで作業工程の引き継ぎをスムーズに

デジタルツインは、新たに業務を担当する作業員への工程の引き継ぎや社員研修にも活用できます。

施設のレイアウトや機器の配置、作業場の状況といった作業に必要な情報をリモートで入手できるため、事前にシミュレーションしスムーズに引き継ぐことができます。

作業の職人化・属人化を防ぐことにも役立ちます。

また、AR表示によってリアルタイムで現地の情報を把握できるため、進捗状況の管理や、ARグラスを使用してリモートで修理の指示を出すこともできます。

施設や工場見学の仮想ツアーといった社員研修も実施可能。現地とのコラボレーションとコミュニケーションを強化します。

ちなみに、一度レーザースキャンで3Dデジタルツインデータを取得すると、複数バージョンを作成ことが可能です。例えば、上記のレイアウト変更のためのBIMのバージョン、災害シミュレーションのバージョン、機器管理のバージョン、業務に関する研修のバージョンの他に、外部に向けたバージョンも。

そこで、最後に外部の顧客にとっての導入メリットです。

3Dデジタルツインでオンライン見学で成約率アップ

作成時以外施設の稼働に影響はなく、オンライン見学ができることで、成約率・満足度ともに高まります。

また工場見学などでは顧客の安全措置を配慮する必要なく、安全性を確保した状態で安心して仮想ツアーを体験していただけます。

顧客に向けた3Dデジタルツイン(3Dバーチャルツアーとも呼ばれます)はSDGsやCSRの遵守のエビデンスを見せる機会にもなります。

顧客向けの3Dデジタルツインの例は明段舎の実績ウェブページ「サタケMILSTA」でご覧になれます。

住宅展示場をVRゴーグルで見学している男

施設管理のための3Dデジタルツインのまとめ

3Dデジタルツインは、管理者にとっては「最適化とスマートな機器管理が実現し」、現場の作業員にとっては「作業のスムーズな引き継ぎのためのツールとして活用でき」、顧客にとっては「いつでもどこからでも安全にオンライン見学ができる」。3Dデジタルツインは、まさに三方良しを実現するツールです。

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あらゆる場面で活用でき、スマートな管理と利便性を実現する革新的技術、
それが3Dデジタルツインです。このようなデジタルツイン作成と応用なら、2018年から取り扱っている明段舎株式会社にご相談ください。

CoStarCEO:Matterport買収について

CoStarCEO:Matterport買収について

CoStarCEO:Matterport買収について

何千人もの不動産カメラマンを採用する

CoStarの創業者兼CEOであるAndy Floranceは、この「必読」の不動産ニュースの記事(2024年5月4日)で次のように述べています:

“1か月に数十万のスキャンを実行するために何千人もの写真家を雇うとおっしゃいました。その事業のROIはどうですか?

その費用は[Homes.com]の会費でカバーします。会員のリスティングはトップに急上昇しますので、消費者がHomes.comに来て、ワシントンD.C.のある地区を見ているとしましょう。最初の5ページにはすべて間取り図とMatterportがあります — 消費者の体験は本当に良いものです。これを通常にしていくと確信しています。他の人々もこれをもっと採用するようになるでしょう。”

「Matterport」の他社不動産検索サイトの利用について

合併が完了した後、MatterportツアーはCoStarサイトのみで利用可能ですか?

“いいえ。私たちは可能な限り大きなトレーニングモデルを手に入れたいと考えています — モデルが大きければ大きいほど、より知能的になります。ですから、私たちはそれを世界中に開放したいと考えています。Zillowは独自のデジタルツイン技術を持っていますし、RedfinMatterportを使用しています。Realtor.comはおそらく30種類の異なる技術を持っています。しかし、デジタルツインをより多くドライブする世界では、それの堅実なシェアを得るでしょう。”

バーチャルツアーと不動産マーケティング戦略、コスパは?

“もし私たちが年間5億ドル以上をマーケティングに費やしているとすれば、3Dデジタルツインの数を年間4000万〜5000万ドルで増やすことと比較してみてください。それはマーケティングよりも優れています、なぜならそれは消費者の体験とホームセラーの体験を向上させるからです。”

元のニュース記事(英字)

「CoStar CEO on Matterport Deal: Virtual Tours a Real Advantage” (realestatenews.com)」

翻訳:Chat GPT

Matterportソフトを利用したバーチャルツアー撮影について(当サイト):

マターポート3D撮影サービス