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Posts tagged with: LiDARスキャン

LiDARスキャン

LiDARスキャンで高精度な3Dモデルを生成し、リアルなバーチャルツアーを実現。LiDARスキャンの技術や活用事例をご紹介します。

危機管理を支援:画期的なシミュレーションソフト「RSET」

危機管理を支援:画期的なシミュレーションソフト「RSET」

画期的な災害支援シミュレーションソフト「RSET」​

国内販売・日本市場向け開発がスタート

危機管理産業の課題の一つは、大型訓練にかけられる時間が限られること、また訓練に伴う人件費です。危機管理の必要性が高い観光施設ほど、インバウンドの影響もあり利用稼働率が高いため、時間をかけて様々な想定で訓練をすることが難しい状況にあります。的を絞った致命的なリスクに備えるだけで手一杯であり、幅広い想定と対処の方法について検証することが難しい状況です。また、ミスが許されない業界では想定段階で情報が不足しがちだという課題を抱えています。

「RSET」災害・危機管理訓練支援ソフトについて

RSETとは

RSETは、レーザースキャンやドローン撮影で取得した実際の建物や施設のデータを元に、バーチャル世界に現実をそのまま再現します。建物の倒壊、火災や煙の広がり具合まで、まるで現実世界にいるかのような体験ができます。

RSETのはじまり

RSETは米国海軍研究局の支援を受け、2014年に開発がスタートしました。海兵隊員が直感的に操作して現実世界を再現でき、訓練や事後レビューを行うツールとして完成しました。現在では米国(ケンタッキー州レキシントン市)消防署の災害支援訓練にも活用されています。

RSETの特徴

RSETには、大きく8つの特徴があります。

  1. 自動で負傷者を生成できる
  2. 火事の熱さ・波及スピード(酸素量)・煙の量を調整できる
  3. VRやパソコンで体験できる
  4. ローカル保存でセキュリティを担保できる
  5. 人の集中する箇所、人の流れ、動線を設定できる
  6. 障害物を設置できる
  7. 建物内に設置している機械の解説動画や文章が入れられる
  8. 負傷者のトリアージ(緊急度や重症度を短時間で判定する作業)と、それに応じた救護訓練ができる
RSETの特徴を見せる写真の組み合わせ

RSETの価値

デジタルツインで複製された飛行機機内の火事を再現するシミュレーション

RSETを活用するメリットは主に3点あります。

  1. 課題や問題点を事前に洗い出せる
    シミュレーションで実際の災害時の課題や問題点を洗い出し、見落としを減らすことで、本番の訓練をより効果的にすることができます。

  2. 付随的に起こる事態を想定する
    周辺で付随的に起こる本来想定していなかった事態が見えてくることで、事前に対処を考えることができます。

  3. 様々な想定で何度も訓練できる
    様々なパターンの想定を作り、あらゆる角度から何度でも訓練できるため、導入費用と人件費等を加味しても、費用対効果が高いと言えます。

危機管理産業展「RISCON TOKYO」への出店

RSETは2024年10月9日~11日に東京ビックサイトで開催される危機管理産業展(RISCON TOKYO)で米国大使館・総務省の展示内に展示されます。

明段舎の強み、デジタルツイン作成に、VRシミュレーション導入

日本の地図上、明段舎のバーチャルツアー撮影実績を表示した写真

明段舎株式会社は、2018年からデジタルツインを作ってきた経験を活かし、デジタルツイン空間を作るだけではなく、シミュレーション機能を追加します。

 

このシミュレーション機能を使うことで、デジタルツインの利便性を向上します。例えば、実際に存在する建物をレーザースキャンやドローンフォトグラメトリを使ってデジタルツインで再現。災害時や密集時の状況などをシミュレーションすることで、業務を効率化したり、活用方法の幅を広げたりすることができます。

まとめ

RSETは、日本国内の危機管理支援ツールとして今後普及していくでしょう。同時に、明段舎は、RSETを日本の危機管理産業の現状に合わせてさらに改良していきます。

関連情報

RSET inc(米国)について

RSETは、10年以上前に米国海兵隊が直面していたクリティカルなコミュニケーション課題に対処するために設立されたソフトウェア企業です。

デジタルツイン開発ツールとしてのRSETは、デジタルツイン内で没入型体験を簡単に作成できるため、設計やシミュレーションを効率化し、意思決定の精度の向上に役立ちます。

RSETのHP

RSETロゴ

明段舎株式会社について

明段舎ロゴretina

明段舎株式会社は、

『つながるデジタル空間』:次世代の3D空間映像とWebコンテンツを活用したデジタルツイン空間で、人々の生活をより豊かに

というコンセプトで2018年に創業し、2019年末に法人を設立しました。3D空間映像とWebコンテンツを駆使して、人々の生活を豊かにするデジタルツイン空間を創造しています。

 

これまで、300件を超えるバーチャルツアーやデジタルツイン作成実績を持っており、業務ツールや広告コンテンツに応用されている事例が多数あります。

明段舎株式会社のHP

RSETパートナーページ

【建築士・企業向け】バーチャルツアー外注ガイド:3D・VR系

高画質で没入感の高い3Dバーチャルツアー(3Dウォークスルー)

【建築士・企業向け】バーチャルツアー外注ガイド:3D系VR

3D系バーチャルツアー(3Dウォークスルー)の概要:

このブログの投稿は6投稿の内の第2投稿目です。下記はその他の投稿のリンクになります。

  1. バーチャルツアーが建築事務所の業務効率化と売上アップに貢献
  2. 高画質で没入感の高い3Dバーチャルツアー(3Dウォークスルー)(この投稿)
  3. 低コストで導入可能360度写真系バーチャルツアー
  4. 設計段階から顧客に魅力を伝えるCGI系バーチャルツアー
  5. SNSで拡散しやすい「動画系バーチャルツアー」(ルームツアー)
  6. 建築バーチャルツアーを活用したマーケティング戦略

「デジタルツイン」または「3Dウォークスルー」として知られる 3D系バーチャルツアーは、特殊なカメラを使用して既存の空間を複製します。高解像度の 360 度パノラマ写真と赤外線または LiDAR 3D スキャンを融合させ、建築物の「ドールハウス」(室内の全体像を3Dにした画像)を再現します。 

3D系バーチャルツアー(3Dウォークスルー)の強み:

  1. 3D系バーチャルツアーでは、高解像度の360度パノラマ写真と、現地で3Dスキャン装置で収集した3D空間データをもとに作られた「ドールハウス」を組み合わせて、建築物の室内の全体像を提供します。
  2. この「ドールハウス」と高解像度の360度写真に建築士、クライアント、見込み客、いずれからもアクセス可能なデータポイントが配置できます。データポイントにはビデオ、写真、テキスト、フォーマットなどを設置することができます。ユーザーは現場に足を運ぶことなく建築物についての詳しい情報を得ることができ、また、お問い合わせフォームなどを設置することで、見込み客の情報収集にも役立てることができます。
  3. 上記のコンテンツは、通常はリンクまたは「iframe」コードでWeb サイトに簡単に埋め込むことができます。
  4. 3D系バーチャルツアーは、WebサイトのSEO対策にもなります。 今回のブログ記事でご紹介するバーチャルツアーの中では、3D系バーチャルツアーの平均滞在時間が最も長く、多くの場合3〜 4分に及びます(当社調べ)。Googleの検索結果の表示順位を上げるには、類似サイトと比較したときの平均セッション時間が重要な要素と言われているため、3D系バーチャルツアーはSEO対策としての効果も期待できます。
  5. 一部の3D系バーチャルツアーは、間取り図や CAD ソフトウェアとの互換性があり、設計時の建物と完成した建物を比較することができます。
  6. ドールハウスを含む3D系バーチャルツアーには計測ツールが含まれることも大きな強みです。ユーザーは3D系バーチャルツアー内で実寸の計測を行うことができます。 これにより、クライアントは、建物内の家具の配置を想定したり、ドアや階段などを通って家電を移動する計画を立てることができます。実寸計測機能は図面で調べるより手軽なため顧客にとっても非常に便利です。
  7. 導入後も訪問者数、セッション時間などのデータ取得と分析のアフターフォローが充実しており、より効果的な活用法について提案をもらいながら改善できるため、導入した効果を最大限発揮しやすいバーチャルツアーであることも大きな強みです。
バーチャルツアーのセッション時間を示すgoogleアナリティックスのグラッフ

3D系バーチャルツアー(3Dウォークスルー)の弱み:

  1. 多くの 3D系バーチャルツアーのプラットフォームは、ソフトウェアメーカーの専用サーバーでしか保存できないため、保存するバーチャルツアーの数や規模に応じてランニングコストが発生します。
  2. 3D系バーチャルツアーでは、大規模な建築物に対応できないことがあります。特に赤外線やLiDAR機能のない機器では、大きな建物の形を正確に再現できないことが多くあります。
  3. 赤外線スキャン装置を使用する3D系バーチャルツアーでは、直射日光下で撮影できないという課題があります。 LiDAR系のスキャン装置にはこの課題はありませんが、下記の4. のように、この種類の機材は高価です。
  4. 使用する機材が、別の記事で詳細を説明する予定の360度写真系バーチャルツアーやCGI系バーチャルツアーよりもはるかに高価な場合があります。たとえば「Matterport Pro 2 」カメラの価格は約50万円程度(2024年8月現在、新品か中古かによっても異なります)であり、「Matterport」というバーチャルツアー制作ソフトウェアでのみ使用することができます。 大規模な建築物にも対応できる3D系バーチャルツアーで言えば、「Matterport Pro 3」が120万円程度、「Leica BLK」が2024年に廃版となりましたが、230万円程度で売られていました。中古価格はヤフーオクで約90万円程度となっています(2024年8月現在)。といったように、通常の映像制作機材より高価な機材が必要です。カメラはレンタルすることもできますが、レンタル費用は、多くの場合、バーチャルツアー制作会社に制作を委託する場合と同程度です。
  5. 3D系バーチャルツアーは、SNS上でのインプレッションやリーチ数アップには貢献しづらい側面があります。 ただし、Webページに埋め込まれた3D系バーチャルツアーはWebページのセッション時間を長くするのに効果的です。ユーザーを Web ページへ誘導するには、ビデオ系バーチャルツアーが効果的なので、3D系バーチャルツアーは、SNS 上のビデオ系バーチャルツアーと組み合わせて使用するのがおすすめです。

3D系バーチャルツアー(3Dウォークスルー)の結論:

3D系バーチャルツアーは、建築物の室内の全体像を掴みやすい、訪れた見込み客の情報収集ができる、データポイントに豊富なコンテンツを配置できる、Web ページへ手軽に埋め込みできWebページの SEO対策ができる、3DCADおよび測定機能と互換性があるなど、多くのメリットがあります。

一方で、デメリットとしては、高価で専門的な機器やプラットフォームの使用方法を習得する必要があり、初期費用も高いと言えます。

そのため、3D系バーチャルツアーを導入する場合は、プロの3D系バーチャルツアー制作会社に委託することがおすすめです。導入後もデータ分析や活用方法の改善などのアフターフォローが充実しており、最大限効果的に活用すれば、コストパフォーマンスは高いと言えるでしょう (竣工事例の3D系バーチャルツアーの詳細については、明段舎のランディングページ「3Dモデルハウス作成」をご覧ください) 。

いかがでしたでしょうか。次回は360度写真系バーチャルツアーの特徴についてご紹介します。ぜひご覧ください。