3Dデジタルツイン:施設の関係者の生産性アップby MEIDANSHA2024年05月28日バーチャルツアー制作0 3Dデジタルツイン:施設の関係者の生産性アップ 3Dデジタルツイン:施設の関係者の生産性アップ 施設や工場の3Dデジタルツインとは? このブログで取り扱う3Dデジタルツイン技術とは、レーザースキャンによる正確な測定で3Dモデルを生成する技術のことを指します。施設や工場はもちろん、ホテルやレジャー業界、住宅業界など様々な分野で3Dデジタルツインが活用されています。今回は施設や工場を管理されている方に向けた3Dデジタルツインの活用術をご紹介します。まずは管理者にとっての導入メリットについて2点ご紹介します。 施設設計を最適化し業務の効率アップを図る3Dデジタルツイン 3Dデジタルツインを活用し、作業場・施設のレイアウト設計や変更計画の作業を効率化し、施設設計を最適化できます。具体的な活用場面としては、設備や機器の配置の見直し、空間の利用状況の分析、機器を使う際の作業範囲や作業員の体にかかる負担の予測などができます。また、レイアウト、インフラ、リソースの正確な最新情報を反映した非常時のシミュレーションも可能です(災害のシミュレーションの詳しくは明段舎のウェブページ「シミュレーション作成」をご覧ください)。さらに、空間の全体像と詳細の両方を正しく把握でき、3Dレーザースキャンによってできあがった点群データをもとに高解像度のBIM(Building Information Model。「3DCAD」と呼ばれることもあります)も作成可能です。BIMをもとに一般的なdwg形式の平面図や展開図も作成できます。図面は測量時の施設を忠実に再現。増築計画や報告書にも活用できます(レーザースキャンによるBIM作成は明段舎のウェブページ「デジタルツイン作成」をご覧ください)。修理業者との詳細なデータ共有にも大変便利です。 3DデジタルツインとIoTでスマートな機器管理を実現 IoTセンサーデータを3Dデジタルツイン空間に統合することで、リアルタイム稼働状況に関する情報と施設内の機器の購入情報や修理・メンテナンス情報と合わせて、実際に設置している場所を紐づけ、視覚的にわかりやすい形で管理できます。例えば、3D画像中に機器の購入情報のデータのリンクを挿入したり、機器の修理方法・緊急時の対応や連絡先を表示したりすることもできます。データ連携をすることで、施設管理者はリモートで設備の状態を速やかに把握し、故障の予測などメンテナンスにも活用できます。また、エネルギー管理システムと統合し、施設内のエネルギーの使用状況をモニタリングし最適化できます。続いて、作業者にとっての導入メリットです。 3Dデジタルツインで作業工程の引き継ぎをスムーズに デジタルツインは、新たに業務を担当する作業員への工程の引き継ぎや社員研修にも活用できます。施設のレイアウトや機器の配置、作業場の状況といった作業に必要な情報をリモートで入手できるため、事前にシミュレーションしスムーズに引き継ぐことができます。作業の職人化・属人化を防ぐことにも役立ちます。また、AR表示によってリアルタイムで現地の情報を把握できるため、進捗状況の管理や、ARグラスを使用してリモートで修理の指示を出すこともできます。施設や工場見学の仮想ツアーといった社員研修も実施可能。現地とのコラボレーションとコミュニケーションを強化します。ちなみに、一度レーザースキャンで3Dデジタルツインデータを取得すると、複数バージョンを作成ことが可能です。例えば、上記のレイアウト変更のためのBIMのバージョン、災害シミュレーションのバージョン、機器管理のバージョン、業務に関する研修のバージョンの他に、外部に向けたバージョンも。そこで、最後に外部の顧客にとっての導入メリットです。 3Dデジタルツインでオンライン見学で成約率アップ 作成時以外施設の稼働に影響はなく、オンライン見学ができることで、成約率・満足度ともに高まります。 また工場見学などでは顧客の安全措置を配慮する必要なく、安全性を確保した状態で安心して仮想ツアーを体験していただけます。 顧客に向けた3Dデジタルツイン(3Dバーチャルツアーとも呼ばれます)はSDGsやCSRの遵守のエビデンスを見せる機会にもなります。 顧客向けの3Dデジタルツインの例は明段舎の実績ウェブページ「サタケMILSTA」でご覧になれます。 施設管理のための3Dデジタルツインのまとめ 3Dデジタルツインは、管理者にとっては「最適化とスマートな機器管理が実現し」、現場の作業員にとっては「作業のスムーズな引き継ぎのためのツールとして活用でき」、顧客にとっては「いつでもどこからでも安全にオンライン見学ができる」。3Dデジタルツインは、まさに三方良しを実現するツールです。———-あらゆる場面で活用でき、スマートな管理と利便性を実現する革新的技術、それが3Dデジタルツインです。このようなデジタルツイン作成と応用なら、2018年から取り扱っている明段舎株式会社にご相談ください。 投稿をシェア PREVCoStarCEO:Matterport買収について NEXT明段舎「海外向け関西企業カタログ」に載りました MEIDANSHA Related Posts MICE施設の3Dバーチャルツアー:課題と解決策 2024年11月15日 MICE施設の3Dバーチャルツアー作成における課題と解決策を紹介。スキャン範囲の決定、作業日数の予測、位置合わせエラー、レイアウト変更など、具体的な問題と、Matterport、Leica BLK G1、MPEmbedを活用した解決策を解説。効率的な3Dバーチャルツアー作成を実現するためのヒントが満載です。... Kobe Convention Center 3D Virtual Tour 2024年11月14日 Meidansha's Daniel Brown presented a virtual tour of the Kobe Convention Center on the WGAN Live at 5 show. The tour, created with 3DVista, Google mapping tiles, and Matterport, features... 建築バーチャルツアーを活用したマーケティング戦略 2024年10月08日 バーチャルツアーは、単なる物件紹介ツールではありません。顧客とのコミュニケーションを円滑にし、成約率向上、ひいてはビジネス成長を加速させる強力なマーケティングツールとなり得ます。本記事では、各タイプのバーチャルツアーの特徴、活用事例、そして建築士・ハウスメーカーが抱える課題解決へのヒントを詳しく解説します。...