こんにちは、明段舎のブラウン・ダニエルジョンです。
「次世代の空間映像で人々の生活を豊かにする」をコンセプトに、ウェブとリアルの垣根のない未来を目指し、デジタルと現実空間をつなげることに取り組んでいます。
今回は、マンションのリノベーションを手がけるクライアント様のために制作した、ビフォー・アフターの360°比較プロジェクトをご紹介します。このプロジェクトは、これまでの大規模施設や伝統工芸のアーカイブとは趣旨が異なり、「リノベーションの技術力を、営業現場での『説得力』にする」という、極めて実践的な挑戦でした。
ある日の17時を過ぎた頃、一本の電話が入りました。相手はある広告代理店の担当者。私のブログ記事を見て、「管理物件のリノベーション提案に悩んでいる既存クライアントに、まさにぴったりのソリューションだ」と直感し、すぐさま連絡をくれたのです。
「ビフォー・アフターを360度で比較する」という手法自体は、新しいものではありません。しかし、実際に運用が広がらない理由の一つに、「改修前と改修後で、全く同じ位置にカメラを立てることの難しさ」があります。壁紙が変わるだけでなく、間取りすら変わる現場で、いかに違和感のない比較体験を作るか。それが今回のミッションでした。
2つの住戸において、それぞれ3箇所ずつの比較ポイントを計画しました。使用した機材は、高画素な Sony Alpha 7R IV に、7Artisans 10mm魚眼レンズの組み合わせ。窓の外の景色と室内の階調を美しく両立させるため、HDR(ハイダイナミックレンジ)合成を前提とした撮影を行いました。
しかし、現場で予期せぬ事態に直面しました。改修前に壁から正確に距離を測ってマークしておいたポイントが、改修後には通用しなかったのです。
断熱材の追加や遮音性能の強化によって、「壁の厚みが変わることで、壁自体の位置が変わっていた」のです。
数センチのズレが比較体験を台無しにしてしまう技術の中、私は救いの手を見つけました。それが、改修前後で唯一位置が変わっていなかった「天井の照明器具の取り付け位置」です。壁を基準にするのをやめ、天井の固定具を垂直の基準点として利用することで、改修前と全く同じ座標を特定。これにより、完璧な重なりの比較ショットが実現しました。
完成したコンテンツは、これまでにない「説得力」を生み出しました。
明段舎の仕事は、単に綺麗な絵を作ることではありません。
「次世代の映像で生活を豊かに」というビジョンのもと、リノベーションという「未来の暮らしへの投資」を、誰にでもわかる目に見える形にすることで、圧倒的な安心感を与えます。
私たちはこれからも、現場のニーズに寄り添い、空間の価値を最大化する「道」を切り拓いていきます。
伊丹物件のビフォーアフター事例
明段舎のプロフェッショナル・バーチャルツアー・サービス