登録有形文化財の記録:日本眞珠会舘、明段舎によるバーチャルツアー制作

登録有形文化財の記録:日本眞珠会舘


2022年8月〜9月に当社が全ての動画・360度写真・3Dモデルを撮影・測量を行いました日本眞珠会舘。昭和27年(1952年)に兵庫県と日本真珠輸出組合(以下「JPEA」)によって建てられ、当時の建設費は8,000万円でした。漸進的な構造で神戸市にあるフル自動式エレベーターを使う建物としては2棟目となり、オリエンタルホテルの出張レストランが2階にあるなど豪華な建物でした。


有形文化財登録の返上と解体工事が決まり、記録制作のご依頼をJPEAよりいただきました。


当社の制作は、炭鉱そのまま残っている地下のボイラ室から、浜風を感じる2階のさわやか中庭、片肘の椅子など、当時の建築主「光安義光氏」の建築・設計上の工夫と思いを動画で残し、光安氏の息子様にあたる光安義博氏のインタビューによる解説とマーターポート社のクラウド上ソフトや3Dカメラで建物の構造をご覧になれます。


建物の他に、3Dモデル内のエレベーターを使い、4階に上がりますと、吹き出しをクリックして、1950年代以来恒例の真珠入札会をポップアップのバーチャルツアーでご覧になれます。海外のバイヤーさんと神戸市内の真珠加工業者の様子を動画と360度写真で見ていただき、70年間余り建物で行われた真珠入札会が如実に記録されています。この記録は一眼レフによる360度写真と3DVistaの制作ツールを基盤に動画を挿入しています。


また、1階には真珠輸出組合の歴史と真珠加工業の手法を記録する「KOBEパールミュージアム」が記録されており、真珠加工業者がご提供した写真や文章を確認できます。


バーチャルツアーはJPEAのウェブページは下記のリンクでご覧になります。

https://japan-pearl.com/


日本眞珠会舘の3Dバーチャルツアーは下記です。

https://walkthrough.meidansha-co.com/


日本眞珠会舘で行われた最終真珠入札会のバーチャルツアーはこちらです。

https://virtualtour.productions/

5月ニュース!

明段舎の大阪市内のマーターポート・360度撮影・VRに関するニュースレター:5月号はマターポートアンドロイドアプリの360度画像アップロード機能です。

Matterportのアンドロイ・ドキャプチャー・アプリの新機能で、360度写真をクラウドにアップロードして、3D空間の創造できるようになりました!
これで、Matterportにおいて「インスタント」360度カメラしか使えないという制約がなくなりました!
ぼやけている人体や、動物はシャッターの速度を設定してきれいに撮れるようになりました。
上記の動画のようにHDR設定を自由に編集してからアップロードできるようになりました。
そもそも存在しないCGの360度グラフィックもアップロード可能になりました。
これでMatterportソフトは「建物撮影」専用ツールから卒業し、万能なバーチャルツアー制作ソフトになります。

この期待でワンレベルアップした360度写真の合成方法について今回の動画を作りました。

5月ニュース

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